Japan Heritage KISO島崎藤村宅(馬籠宿本陣)跡
No.42
馬籠宿の本陣で、「木曽路はすべて山の中である」の書き出しで有名な『夜明け前』の作者である島崎藤村の生誕地です。隠居所は馬籠宿に残る江戸期の建造物です。
藤村記念館は、明治・ 大正・昭和の三代にわたって活躍した文豪島崎藤村の出身地、木曽谷最南端の馬籠宿にある文学館です。生家は明治28年の大火で焼失しましたが、昭和22年、「この地に地元出身の文豪を記念するものをつくろう」と考えた地元住民の勤労奉仕により、建築家谷口吉郎博士設計による藤村記念堂が建てられました。昭和25年博物館運営のため財団法人藤村記念郷設立。昭和27年長野県内の児童、生徒、教員の寄付金を受け展示施設藤村記念文庫が完成。藤村の長男楠雄氏より約五千点に及ぶ資料の寄贈を受け、文学館として活動を開始し、昭和29年に博物館相当施設の指定を、昭和44年には「島崎藤村宅跡」として長野県の文化財(史跡)の指定を受けました。
藤村記念堂、藤村の祖父母の隠居所、ふるさとの部屋(DVDコーナー)、第二文庫(企画展示室)、 第三文庫(常設展示室)の建物からなり、『嵐』『夜明け前』などの作品原稿、遺愛品、周辺資料、 明治大正詩書稀覯本コレクションなど約6千点を所蔵しています。常設展示室には処女詩集『若菜集』から絶筆『東方の門』までを展示、 終焉の地、神奈川県大磯町の書斎を復元してあります。一巡すると藤村の作品と生涯をたどることが出来ます。